春の心地よさを感じる桜花爛漫の中、令和7年度が始まりました。この3月に卒業した3年生とほぼ同数の新1年生205名を迎えてのスタートです。
今年度の学校づくりの重点は、「上級生がリードする学校」「元気でさわやかな挨拶が飛び交う学校」です。上級生としてふさわしい行動や態度を示すことで、自然と下級生から憧れられる、尊敬される存在であるようにというメッセージです。進級した生徒たちがどれだけ期待に応えてくれるのか楽しみでなりません。
本校は、学校教育目標を「自立」と定め、日々の教育活動に取り組んでいます。その「自立」には、「社会の変化に主体的に関わり、自らの可能性を発揮して、よりよい社会を創造し、幸福な人生を切り開いていく」ことの意味が込められています。令和の時代が予測困難な社会と言われているからこそ、それを担っていく子どもたち一人一人が、夢や希望を持ち、その実現に向けて、「確かな学力」を身に付け、「豊かな感性」を磨き、困難な場面においても根気強くそれを乗り越えていける「たくましい心と体」を育てていきたいと考えています。
また、今年度は、本校の学校文化として定着しているインターナショナルセーフスクール(ISS)の再認証に臨む年でもあります。これまでの伝統を継承しつつ、安心・安全な教育環境づくりの取組がこれまで以上に充実するよう努めてまいります。
本年度も、教職員一同、力を合わせて様々な教育活動に取り組んでまいります。保護者の皆様、地域の皆様、ご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月7日 厚木市立睦合東中学校長 八木 義之
自立 … 安心・安全な環境の中で、学ぶ意欲、豊かな感性、たくましい心と体を身に付けた生徒を育てる
○ 安心・安全な環境
⇒安心・安全な学校生活を送るための物的・心的環境の整備をする
○ 学ぶ意欲
⇒「確かな学力」を身に付けることができる学ぶ意欲を育む
○ 豊かな感性
⇒自他を尊重し、多様性を持つ他者と協働しながら、新たな価値を創造できる豊かな感性を磨く
○ たくましい心と体
⇒困難に打ち勝ち、最後までやり抜く強い心とそれを支える健康な体を育成する
(1) 安心・安全な学校づくりに向けて、仲間と協力できる生徒
(2) 夢や目標を持ち、進んで学習に取り組む生徒
(3) 自他を大切にし、思いやりの気持ちを持って行動できる生徒
(4) 美しいものに感動し、想像力を働かせることができる生徒
(5) 夢や目標の実現に向けて、最後まで粘り強く取り組む生徒
(1) 安心・安全な学校環境づくりに取り組む教師
(2) 指導方法の工夫・改善に向けた研鑚を積み、生徒の主体性を高める教師
(3) 人権感覚を磨き、積極的に人間関係を築ける教師
(4) 感性を磨き、正しいことや美しいことを生徒に体験させることができる教師
(5) 生徒の思いに共感し、生徒の力を引き出す教師
(1)安心・安全な環境づくりの充実
⇒ ISS活動の視点を日常の活動に組み込み、安心・安全な教育環境づくりに努める。
1 教育環境の整理・整頓・美化を徹底する。
2 安全点検、避難訓練、健康観察、登下校の危険防止など、健康で安全な生活を目指して考え、行動できる態度を育成する。
3 日常の指導を通して、防犯ブザーの所持率を高め、いざという時に使えるようにする。
4 各グループの活動を横断的につなぎながら取組を進める。
(2)学ぶ意欲を育むための指導方法の工夫・改善
⇒ 「わかる・できる授業」を基盤に、基礎学力の定着を図る。
1 全教職員が学習指導要領の趣旨を十分に理解する。
2 授業改善を推進し、授業力向上を図る(ねらいの明確化、授業方法・授業形態や教材・教具の工夫)。
3 「主体的・対話的で深い学びの実現」に向けた授業の工夫・改善を行う。
4 3観点の評価を理解し、内容のまとまりごとの目標を明確にするとともに、具体的な評価規準を作成し、適切な評価を実践する。
5 学習と指導の改善に資する評価を行うとともに説明責任を果たす。
6 授業規律の徹底を図る。
7 個に応じた学習指導の充実を図るため、3年生の数学・英語、2年生の数学で少人数指導を実施する。
8 図書館教育と連携して読書活動を推進し、充実させる。
9 GIGAスクール端末を効果的に活用する。
(3)人権感覚を磨く指導の徹底
⇒ 思いやりの心を育む道徳・人権教育を徹底する。
1 「特別な教科道徳」はもちろん、全ての教科・領域で「思いやり」や「人権」について考えさせ、「いじめ」のない学校づくりを行う。
2 生徒会活動を通して、思いやりの心を育む活動を広げる。
3 日常生活の中で、人権感覚を磨く指導を徹底する。
(4)豊かな心の育成
⇒ 全ての教育活動を通して、自然や美しいものに感動する心を育てる。
1 生徒の心が動き、育つような具体的な場面設定を意識する。
2 自他の命を大切にする心を育む。
3 清掃をはじめ、校内環境の整備を意識させ、きれいな学校を維持する。
(5)最後まで粘り強く取り組む指導・支援の充実
⇒ 様々な活動を通して、困難に打ち勝つたくましさを身に付けさせる。
1 学校行事を通して、困難を乗り切った後の充実感を味わわせる。
2 部活動指導には、原則全教師であたり、部活動を通して、指導・支援の徹底を図る。
(6)生徒指導・支援の徹底
⇒ 未然防止、早期発見・対応、継続指導・支援等を組織的に行う。
1 基本的生活習慣の徹底を図る(特に、あいさつ、返事、礼儀、マナー、時間遵守、ことば遣い)。
2 校内ルールを共通理解し、あらゆる場面で規範意識の醸成を図る。
3 いじめ、暴力を許さない毅然とした指導を徹底する。
4 「いじめはどんな理由があってもいけない」という意識を持たせる指導を徹底する。
5 「報告-連絡-相談」と「結果・結論」の報告を徹底する。
6 不登校減少に向けた未然防止と早期対応を組織的に行う。
7 将来の社会的自立を目標にした不登校生徒への支援を行うとともに、ICTを活用した課題設定や別室登校のあり方、出席扱いについて研究し、実践する。
8 異年齢集団での活動を工夫する。
9 指導と支援の関連とバランス、場面や分担を意識する。
10 自らSOSを出すことができるような支援をしていく。
(7)共生社会の字図減を目指すインクルーシブ教育の推進
⇒ 多様性を理解し、誰もができるだけ同じ場で学ぶことができるインクルーシブ教育を推進する。
1 必要なときに必要な支援を受けることができる「みんなの教室」としての特別支援級、国際教室、元気アップルーム、ステップルーム等の機能について研究し、活用する。
(8)地域との連携
⇒ 地域の学校としての在り方を検討し、推進する。
1 PTAとの連携を図る。
2 学校運営協議会との連携を図る。
3 公民館との連携(地域学校協働活動等)を図る。
4 できる範囲で生徒を地域の活動への参加を促す。
(9)ホームページや学校だより等による情報発信の充実
⇒ 学校での教育活動等の様子を発信していく。
1 学校の基本的な考え方に関わる情報を積極的に発信する。
2 学年や部活動、行事などの様子を積極的に発信する。
3 学校からの通知、学校だよりや学年だより、月予定表等を発行する。
4 校内の掲示物を充実させる。
中津川を三本の線で表し、「遠く仰ぐ阿夫利嶺」「カリヨンの鐘」「時計台の屋根」を三角にデザインし、正三角形は生徒・教師・保護者の絆のかたさを、また、円は三者の睦み合いを象徴しています。